食物繊維、きちんと摂れていますか?

食物繊維は体内で消化されず、エネルギー源になりません。

そのため昔は食べ物のカスと言われて重要視されてはいませんでしたが
食物繊維がもつ重要な働きが明らかになるにつれて
五大栄養素(たんぱく質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラル)に次ぐ「第六の栄養素」といわれ注目されています。

食物繊維の働きをひとことで言うと”腸の清掃”です。

腸内環境を整えることで、
糖尿病、高血圧、脂質異常症、動脈硬化、がん
などさまざまな生活習慣病の予防に効果があります。

 

食物繊維は「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」に分類されます。

【水溶性食物繊維】
水に溶けやすく、水に溶けるとゼリー状になります。

〈特徴〉
・余分なコレステロールなどを吸着して排泄する
・食べ物が腸内をゆっくり移動することで、食後の血糖値の上昇が緩やかになる
・腸内で発酵して腸内細菌のエサになる

【不溶性食物繊維】
水に溶けず、水分を吸収して便の容積を増やします。

〈特徴〉
・便のかさが増すことで、腸が刺激され排便がスムーズになります
※とりすぎると逆に便秘になることも・・・

大切なのは水溶性・不溶性に偏らず、バランスよくとることが重要です!!

1日の摂取基準量は
成人男性20g以上、成人女性18g以上

しかし、実際の摂取量は
平均10g程度しか摂取できていません。

糖質を制限すると
炭水化物=糖質+食物繊維なので
さらに不足になりがちです。

そのため、しっかり意識して摂るように心がけましょう!

 

 

100g当たりの成分量

  にんじん ブロッコリー ごぼう しいたけ 納豆 じゃがいも こんにゃく 玄米 もち麦
水溶性 0.7 0.7 2.3 0.4 2.3 0.6 0.1 0.7 6.0
不溶性 2.1 3.7 3.4 3.5 4.4 0.7 2.1 2.3 3.6