実は日本人の9割は「砂糖中毒」になっているってご存知でしたか?

砂糖は「マイルドドラッグ」と呼ばれるほど高い依存症があると言われています。

 

「甘いものが欲しい」は砂糖中毒なのかも、、、

【図1】糖質中毒チェックリスト

 

「砂糖は体に悪い」

これはほとんどの人が、なんとなく理解していることだと思います。特に恐ろしいのは、砂糖の持つ中毒性、依存性です。

ここ数年のスイーツブーム、季節が変わるごとにコンビニやスーパーではデザートやケーキ類、焼き菓子、菓子パン、スナック類などの新商品がとても魅力的に、売り場に飾られ、その人気も売り上げも、うなぎ登りのようです。

しかし、それに比例して、日本人の砂糖摂取量も急増しています。砂糖は一度摂取すると、しばらくしてまた欲しくなる中毒性を備えています。

「体が疲れたので、甘いものが食べたい」。

これは脳が栄養を欲しているからではなく、単に砂糖を欲している禁断症状なのです。

「体に悪いことがわかっていても、つい手が出てしまう」「やめようと思ってもやめられない」というレベルになると、もう薬物中毒と一緒です。

麻薬に中毒性があり、危険なのは誰もが理解しています。しかし、「甘いものが欲しくなる」のは自然なことだと思っています。これがとても怖いところなのです。

 

「病気の原因は肥満ではなく砂糖!」

 

砂糖の取りすぎが危険なのは、血糖値が急激に上がり、糖尿病のリスクが高まるからです。

人間は進化の過程で飢餓状態の歴史のほうが長かったので、現代の日本のように、砂糖が必要以上にあり、血糖値が急上昇するという状況は想定されていませんでした。

そのため私たちの体内には、血糖値を上げようと働くホルモンはたくさんありますが、血糖値を下げるホルモンはインスリンしかありません。 

ところが、砂糖中毒に陥った現代人は、ことあるごとに砂糖を取り、常に血糖値が上がりやすい状態にあります。しかし、血糖値を下げるためのホルモンは1つしかないので、血糖を下げるシステムが間に合わなくなり、糖尿病という病気を発症するわけです。

でもここで、「糖尿病などの生活習慣病は肥満が原因だ!」とよく言われますが、糖尿病や高血圧などの患者さんを見ると、太っていない人も多くいます。

砂糖中毒になると、太っているいないに関係なく、生活習慣病になりやすくなります。

生活習慣病の原因は肥満ではありません。砂糖こそが諸悪の根源なのです。

 

 

「食事の際に生野菜をとる」

 

野菜から先に食べて、炭水化物摂取過多を防ぐことが健康の第一歩(※イメージ)

砂糖中毒を克服するには、甘いものを食べた時の快楽に浸っている脳をリセットしなければなりません。この時に大切なのは

①お菓子、スイーツをスパッと断つこと

②砂糖の入った超加工食品をやめること

③摂取する炭水化物(糖質)をゼロに近づけること

砂糖を摂って、急激に上がった血糖値が急激に下がることにより、人は反応性低血糖という状態に陥り、食後眠くなったり、スイーツなどの甘いものがまた欲しくなります。

糖質をゼロにすれば血糖値は上昇せず、中毒症状も出なくなります。

 

 そのための最もよい方法は、

食事を楽しみ、食事の際に血糖値がなるべく上昇しないように意識して食べること!

炭水化物の摂取量を控え、質のよいたんぱく質を多く取ること!

具体的に言えば、ご飯、パン、麺類などの穀類やイモ類を控え、赤身肉、魚介類、卵、大豆、大豆製品などでたんぱく質をしっかり取ることです。

 こうした食事を「ケトン食」と言います。私たちの体は、糖質をエネルギーに変える糖質代謝のほかに、体内の脂肪を分解してエネルギーに変換する「ケトン体回路」があります。ケトン食は、このケトン体回路が動きやすくなる食事です。

 ケトン体回路を回すと、血糖値を上げずにエネルギーを作ることができるため、血管を傷めることがありません。また、ケトン体から生成されたエネルギーは、糖から作られたエネルギーよりも効率がよく、最近では、病気や老化を予防して寿命を延ばすという観点からも、ケトン食が注目されています。

 とはいえ、砂糖中毒の人が今すぐケトン食を始めようとしても、なかなか難しいと思います。

そこで砂糖をやめる食生活の一歩として、次のことをお勧めします。

❶毎食生野菜を食べる

 生野菜は、血糖値の急上昇を抑えるのに効果的です。私は特に、生野菜に無塩のアーモンドやくるみをトッピングしEVオリーブオイルまたは、MCTオイルをスプーン一杯かけ、ミネラル豊富な岩塩や海塩で食べることを勧めています。

 素焼きのアーモンドやくるみには、ミネラルが豊富に含まれ、良質なオイル(オメガ3脂肪酸、オレイン酸)も多く含まれるため美容、健康に非常によく抗酸化作用も高いので、老化予防にも役立ちます。

 また、初めに野菜をよく噛んで食べることにより、血糖値の上昇を抑えることができます。

❷発酵食品を積極的に食べる

 麹、みそ、しょうゆ、納豆、漬け物、キムチ、ヨーグルトなどの発酵食品は、腸内環境を整えるなど、多くの健康作用があります。

 特に麹は、砂糖の代わりに調味料として活用できます。

❸野菜から食べる

 食事の際は、野菜から先に食べるようにしてください。それだけでも血糖値の急上昇を抑える効果があります。

❹よくかんで食べる

 よくかんでゆっくり食べることで、血糖値の急上昇を抑え、満腹感が得られやすくなるので、過食の予防になります。

 

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